秋灯下中国御籤引き直す

秋灯下中国御籤引き直す
中華街の媽祖廟で御籤を引いた。面白いのは、籤を引いた後に、「○○番の籤でいいですか?」と神さまに尋ねること。尋ねた後、大きい柿の種みたいな木片を二つ投げて、裏と表が出たらOK。裏裏、表表と出てしまったら、籤を引き直す。日本だと、籤を引くときに「迷わない方がいい」とか言われるけれど、中国式では、引いた籤が正しいか確かめ、NGもあるという…。神さまとやりとりのあるのが面白かった。
先週は、実は悩んでいたのである。年末の流通を検討にいれて、間違いないだろうと踏んだ、最終印刷日が違っていた。旅に出る予定を入れてしまって…キャンセルするか、しまいか、と。
決めかねて、タロットカードを繰る。しかし、タロットは賢いので、そんなとき、二者択一では答えない。「偽りのチームなのか?」と問うてくる。 
そうなのだ…。すっぱり諦めるか、そうでないなら、皆に相談するしかないのだ。決定できるのはタロットじゃない。
占いはどれも、結局考えるきっかけなのであるから。タロットは、文章を書いたり、物語を作ったりすることに、似ているかもしれない。
中華街には、995円の手相占いが軒を連ねる。「甘栗おいしい、半額!」という呼び声と同じように、995円の文字が躍り、占いもお買い得風。やっぱり、愉快なのだった。(すなみ・のりこ=出版社勤務)

関帝廟のHPにWEB版おみくじあります→http://www.yokohama-kanteibyo.com/omikuji.html