人は大事なことも忘れてしまうから

GK部発足から約2年が流れた。デートをしたり、晴れて付き合ったり、上手くいかなくて別れたり。4人から始まったGK活動も賛同者が次々と表れ、声をかければいくらでもGK参加者は集めることができる。2010年10月現在、彼氏がいて恋愛を楽しんでいる人は一人。この結果を良しとしようか、不甲斐なしとするか。

彼氏が出来た子は、実は身近なところで以前から交流があった人と恋の火蓋を切った。なんでもかなり前から想いがあったようで、「GKやりながらも頭の片隅にその人の存在があった」ということだ。GKに参加する子は、意外と、彼女のように隠しファイルを持っていたりする。

昔の彼、腐れ縁の幼なじみ、遠くから見つめるだけの憧れの人。想いがあるようでないような、進展したいようなそのままでいいような関係のあの人。勢い込んでGKに臨んで、未知なる男性に囲まれたときほど、強く浮かび上がる隠しファイルの君。GKで何も収穫がないときに慰めてくれるのも、そんな隠しファイルの存在なのだ。

隠しファイルを良しとしようか、GKの隠れた敵とするか。ちなみに「隠しファイル」とは「間違って書き換えたり、削除したりしないように、また大事なものを隠すため」にあるとある。大事だから隠すのだよなあ。「見えなくなるので、保存した場所を忘れないように!」ともあって味わい深い。(キューピー小村=GK<合コン>部長)