パラダイムシフト

SEEDAというアーティストがいる。メジャーなメディアへの露出は無いので、あまり知られていないが、私が好きなアーティストだ。そんな彼が最新のインタビューでこんなことを言っていた。

僕、地球が良くなってほしいんですよ。子供たちに未来があってほしい。で、資本主義×至上主義っていうのはもう終わりだって僕は言いたいんですよ。
(Amebreak 2010/09/23 SEEDAインタビュー)


素直に共感した。

資本主義は、競争原理を生み出すことで、人類の進歩に大きく貢献し、人々を豊かにした。だが、その資本主義も、万能ではない。社会が成熟すると共に、資本主義で都合のつかない細かい部分が目立つようになってきた。リーマンショックをきっかけに人生に絶望し、命を落とす人もいたし、派遣労働の契約が打ち切られ、自暴自棄に犯罪に走る人もいた。これは、なんかおかしい、そうSEEDAは言いたかったのではないだろうか。

そして、今を生きる人々はみな薄々感づいていることなのだろうと思う。なんとかしたい。でも、どうすればいいか分からない。でも、なんとかしなければいけないのだ。私はあと10年もすれば子供を持つのであろうが、その子供たちに明るい未来を見せてあげられることを願ってやまない。

科学技術による様々な生活の変化を遂げた今、その根幹として人類を支えてきた、資本主義という社会基盤も大きな変革を迎えているのかもしれない。(ITエンジニア=taxpon)